|
弁慶水、にない堂、峰道、二河白道、阿弥陀ヶ峯と辿ってきた奥比叡八景。奥比叡ドライブウェイ(延長11.82㌔)を東塔地域の弁慶水から山麓・仰木方面に5㌔ほど北に向かうと比叡山三塔のひとつ、横川に着く。横川は『源氏物語』の中で重要な役割を演じる「横川の僧都」こと恵心僧都源信の住したところ。横川までの道すがら、車道の両側に植えられたもみじの新緑が、5月の爽やかな風に揺られてすがすがしい。
奥比叡参詣自動車道が開業したのは昭和41年(1966)。当時、比叡山はそのほとんどを杉や檜が占め、ドライブウェイ沿線へのもみじの苗木植樹が本格的に始まったのは2年後の昭和43年のこと。延暦寺のある住職が西国の寺院を巡ったときに目にしたもみじ並木の美しさを比叡山でも再現してみたいとの思いが募った、という。
植樹開始から40年あまり経過した現在、ドライブウェイ沿線には3000本近くが植えられている。新芽から落葉まで微妙な赤色の変化が美しいオオモミジ系のむらもみじややまもみじなどである。
大きく成長したもみじの木は細い枝先までもたくさんの葉をつけている。その可憐で季節ごとに変わる色彩は、比叡山を訪れるものに鮮やかな季節感を知覚させる。
奥比叡ドライブウエイ 横川駐車場より 横川境内へ(徒歩)
|